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見坂医師の論文が国際学術誌で発表(刊行)されました
2021年08月13日 研修医・専攻医・医学生
地域医療教育センター長の見坂医師(総合診療プログラム責任者)の“インフルエンザ予防接種当日の生活習慣がワクチン効果や副反応に与える影響の検討”の論文が、国際学術誌で発表(刊行)されました。国際的な検索サイトPubMedにも収載されています。丹波医療センター、公立豊岡病院、公立宍粟総合病院の職員の協力のもと、2018/2019シーズン及び2019/2020シーズンのインフルエンザワクチンの集団接種について、ワクチン接種当日の生活習慣(入浴の有無、喫煙の有無、飲酒の有無、カフェイン摂取の有無、発汗する程度以上の運動の有無)がワクチン効果や副反応に与える影響を調査しました。
本研究では、インフルエンザワクチン接種当日の保清状況(入浴する)、喫煙、飲酒、カフェイン摂取、運動(発汗する程度以上)の生活習慣が、そのシーズン中にインフルエンザにかかるかどうかについて、影響を及ぼさないという結果でした。また、インフルエンザワクチンの副反応では、運動のみが全身の副反応の出現のしやすさに影響しました。他の前述の生活習慣は全身の副反応の出現のしやすさに影響せず、同様に局所副反応出現のしやすさにも影響しませんでした。
ワクチン接種当日は、汗をかくような強度の運動は控えた方がよいかもしれませんが、他の生活習慣(入浴、喫煙、飲酒、カフェイン摂取)の制限の必要はないとの研究結果になっています。