令和6年度病院指標

令和6年度病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

医療の質指標

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 549 134 91 167 217 334 720 1483 1297 605

丹波医療圏域(丹波市・丹波篠山市)では、65歳以上人口が35.0%を占めています。
当院の退院患者さんにおいては、60歳以上の方が全体の73.3%と多くを占めており、高齢者の入院症例が非常に多くなっています。
14歳以下人口が11.8%の当医療圏域では、小児科入院、分娩対応医療機関が少ないため、小児科、産婦人科がある当院では小児(0~、10~)は、全体の12.2%を占めています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 133 33.11 20.78 15.04 86.80
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 119 2.25 2.57 0.84 69.50
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 117 23.02 16.40 8.55 86.38
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 111 20.98 13.66 8.11 82.86
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 104 27.00 17.33 4.81 88.70

内科は地域の基幹病院として総合的な役目を果たすため、分野化せず一つの診療科(内科)として各分野の専門医が協力して担当しています。
消化器内科系は、内視鏡による検査、手術を多く実施しています。短期入院では内視鏡による大腸ポリープ切除の入院等があります。
循環器内科系は24時間PCIに対応しており、心不全、虚血性心疾患を数多く診療しています。また、感染症も多く誤嚥性肺炎や肺炎をはじめ各臓器の感染症を多数診療しています。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 79 6.13 4.54 0.00 73.06
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 48 6.44 5.99 0.00 68.77
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 30 6.10 8.00 3.33 42.20
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 29 16.34 14.81 0.00 72.79
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 29 5.14 5.32 0.00 38.00

良性疾患である鼠径ヘルニア、胆嚢結石などの手術を受ける患者さんが上位を占め、虫垂炎に対する保存的治療後に待機的手術を受ける患者さんが多くなっています。大腸癌の増加により、悪性疾患では結腸悪性腫瘍に対する手術を受ける患者さんが最も多くなっています。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 109 39.68 25.29 22.02 84.12
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節置換術等 68 33.26 21.38 0.00 75.34
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節置換術等 39 34.64 18.76 0.00 68.95
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 28 3.11 5.95 0.00 64.96
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 19 15.74 14.04 0.00 71.42

高齢者の多い丹波医療圏の状況を反映して、高齢者の手術を要する骨折疾患(大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折)による入院や変形性関節症に対する人工関節手術の為の入院が増加しています。
丹波医療センターでは急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟に転棟することによって自宅や施設に退院するまでリハビリを行うことができます。

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 小児食物アレルギー負荷検査 96 1.00 2.10 0.00 2.47
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 95 6.81 6.11 0.00 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 中心静脈注射等 61 7.00 10.60 11.48 0.00
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 34 4.35 5.61 0.00 5.97
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし 32 4.34 8.02 0.00 2.25

当院の小児科入院全体で症例数を最も多く占めるのは、出産に関連した新生児期の種々の疾患です(児に影響しうる妊娠合併症がある場合、母体に感染症がある/その可能性がある状況での分娩の場合、帝王切開で出生した新生児、一過性の呼吸障害や黄疸の増強などの新生児特有の疾患への加療が必要な状況、新生児に奇形がみられる場合など)。産科と連携し、出生前から母、胎児の状況について情報共有を行いながら、出生後は新生児の管理・治療に尽力しております(DPCコード140010x199x0xx、140010x199x1xx)。
次に症例数が多いのは食物アレルギー負荷試験入院です。日帰り入院で乳・卵・小麦などの食物を、オープン法・二分割投与法で、患児の状況に合わせた適量を負荷して、摂取量の決定や耐性獲得の確認を判定しております。試験の際は医師がアレルギー症状出現に備えて近くに常在し、試験中に症状が出現した場合には速やかに適切な処置を行い対応しております(DPCコード080270xxxx1xxx)。
4番目、5番目に多いのは各種病原体による感染症(急性肺炎や腸管感染症、尿路感染症など)です。RSウイルスやヒトメタニューモウイルスなどによる下気道感染症やマイコプラズマなどによる細菌性肺炎が入院加療を必要とする小児期の呼吸器感染症として多くみられ、管理・治療(例えば酸素吸入や気管支拡張剤吸入、抗生剤投与など)を行っております。またその他の感染症に対する管理・治療(例えば急性胃腸炎に対して輸液管理や尿路感染症への抗生剤加療など)も行っております。(DPCコード0400801199x0xx、180030xxxxxx0x)。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法 95 2.29 2.45 1.05 73.54
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 48 8.25 6.81 0.00 75.40
11013xxx02xxxx 下部尿路疾患 尿道狭窄内視鏡手術等 - - 5.49 - -
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし - - 5.16 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.66 - -

泌尿器科入院で最も多いのは前立腺生検目的の入院です。次に多いのは膀胱がんの経尿道的手術目的の入院です。3番目は膀胱結石の経尿道的手術、4番目は尿管結石の経尿道的手術、5番目は腎盂腎炎などの尿路感染症です。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。

産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 帝王切開術等 42 9.52 9.34 0.00 33.21
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 23 6.57 5.97 0.00 52.52
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等 19 9.58 9.40 0.00 33.58
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 17 10.53 9.84 0.00 63.47
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 17 10.18 9.20 0.00 46.82

当院産婦人科で患者数の多い正常分娩例はDPCの適応外ですので、ここでは含まれません。1位の「分娩の異常 帝王切開術等」は、既往帝王切開や遷延分娩などの母体適応で帝王切開が必要となった症例で、3位の「胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等」は胎児機能不全や胎盤機能不全などで緊急帝王切開が必要となった症例で、二つを合わせて帝王切開の症例となります。2位、4位、5位は婦人科良性疾患、悪性疾患における手術症例で、腹腔鏡下手術症例が増加しております。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 174 2.81 2.49 0.57 76.62
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 13 3.69 4.29 0.00 71.69
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 10 2.50 2.74 0.00 82.20
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 10 2.50 3.08 0.00 50.40
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり - - 3.08 - -

高齢者が多い地域を反映して、白内障の患者が多くなっています。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 34 15.15 9.83 5.88 76.29
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 脳血管疾患等リハビリ 定義副傷病 なし 28 22.39 16.94 14.29 75.43
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 36.10 18.68 33.33 73.90
010030xx991xxx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 動脈造影カテーテル法 17 3.24 2.86 0.00 65.71
010070xx02x2xx 脳血管障害 経皮的頸動脈ステント留置術 SPECT等 11 13.00 10.91 9.09 80.91

2021年4月より14年ぶりに脳神経外科常勤医が赴任し、脳卒中症例の入院診療が拡大されました。
t-PA静注療法や経皮的血栓回収も可能となり、脳出血については開頭手術、定位手術、神経内視鏡手術も可能となっております。また、丹波医療圏では高齢者が多く、当院では急性期病棟から地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟を経由することで、自宅や施設に退院するまで一貫した診断/治療/リハビリを行うことが可能です。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 46 - - 13 26 1 8
大腸癌 14 32 33 18 37 1 8
乳癌 26 35 10 - 11 1 8
肺癌 - - 26 - 30 1 8
肝癌 - - - - 13 1 8

地域がん診療病院として胃癌、大腸癌、肝胆膵癌、乳癌、肺癌の診断、治療、登録を行っています。胃癌は比較的早期癌が減少し、進行・再発癌が増加していますが、大腸癌は早期癌が増加し、再発癌が減少しています。乳癌は早期癌のみ増加し、肺癌は再発癌が増加しています。肝癌は早期と進行・再発癌が減少しています。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 8.45 51.09
中等症 66 20.00 78.91
重症 25 22.76 84.64
超重症 11 23.18 83.27
不明 - - -

市中肺炎とは病院外で日常生活を過ごされている方が罹患された肺炎です。肺炎の重症度が中等症の方が最も多くおられ、高齢の方の重症症例が増加しています。軽症、中等症、重症、超重症とも昨年より増加し、中等症~超重症の方の平均在院日数も長くなっています。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 152 30.23 78.92 12.65
その他 14 21.93 66.64 0.00

脳神経外科常勤医が赴任し、手術が必要な初期治療も含めて対応が可能となりました。発症日より3日以内の症例が前年度よりも10件以上増加しています。初期治療を行った後は、回復期リハビリテーション病棟へ転棟してリハビリをおこなっています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) 等 102 0.67 2.03 1.96 70.07
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 78 2.13 14.05 5.13 80.31
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 等 32 3.19 14.38 9.38 76.91
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 31 0.94 6.42 0.00 74.39
K654 内視鏡的消化管止血術 等 24 5.67 14.25 16.67 73.25

地域の医療機関からの紹介等で内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を実施しています。このほかに食道腫瘍・胃腫瘍・十二指腸腫瘍の内視鏡的切除も行っています。胆道系疾患も多く胆道ステント留置や内視鏡的乳頭切開術・総胆管結石除去術も行っています。消化管出血に対する内視鏡的止血術も積極的に行っています。
また、救急医療体制の整備により、24時間PCIを行うことができ、虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術も多くなっています。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 等 77 1.36 4.94 1.30 68.34
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 等 62 1.15 3.77 0.00 72.87
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 等 29 1.17 2.97 0.00 38.00
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 24 0.67 3.29 0.00 64.88
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 21 1.52 13.62 0.00 73.33

手術患者数は患者上位症例に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術、腹腔鏡下虫垂切除術が上位を占めています。また、乳癌や消化器癌に対して抗がん剤治療を行うためのCVポート造設術が多く、大腸癌の増加により、結腸癌に対する腹腔鏡下結腸悪性腫瘍術が多くなっています。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 等 115 1.67 31.14 0.00 72.47
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 98 1.80 33.65 15.31 83.69
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 49 1.73 8.47 0.00 63.16
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 42 5.00 37.29 26.19 79.83
K0483 骨内異物(挿入物)除去術(前腕) 等 15 0.93 1.00 0.00 62.27

高齢者の多い地域性を反映して、変形性股関節症や変形性膝関節症に対する人工関節置換術が急増して100例を越え、高齢者の骨折(大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折)に対する観血的手術や人工骨頭挿入術(股)も多くなっています。また、大腿骨近位部骨折や人工関節置換術の患者さんはクリニカルパスを使用してリハビリや退院が円滑に行われています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・電解質溶液利用) 47 1.09 6.17 0.00 75.38
K841-7 経尿道的前立腺水蒸気治療 13 1.08 5.69 0.00 77.69
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K800-2 経尿道的電気凝固術 - - - - -
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) - - - - -

泌尿器科手術で最も多いのは膀胱がんの経尿道的手術です。次に多いのは前立腺肥大症に対する低侵襲外科的治療として本邦で2022年9月に保険収載された経尿道的水蒸気治療で、3番目は経尿道的尿管ステント留置術、4番目は経尿道的膀胱生検・電気凝固術です。5番目は膀胱結石の経尿道的手術です。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。

産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開)等 43 1.00 7.63 0.00 33.58
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開)等 26 0.58 7.81 0.00 32.88
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 等 24 0.96 4.75 0.00 53.33
K877-2 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 等 21 1.00 5.05 0.00 55.33
K877 腹式子宮全摘術 等 18 1.00 8.28 0.00 54.39

当院産婦人科で施行される手術としては帝王切開術が最も多く、選択的帝王切開術が1位で、緊急帝王切開術が2位となっております。
3位は卵巣・卵管に対する腹腔鏡下手術で、良性の子宮附属器疾患に対する手術はほとんどが腹腔鏡下手術となっております。
4位は腹腔鏡下手術による子宮全摘術です。従来は開腹手術による子宮全摘術が主でしたが腹腔鏡下手術によるものが増加、移行してきています。
5位は従来の開腹手術による子宮全摘術です。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術・眼内レンズ(その他のもの)を挿入 等 184 0.22 1.60 0.54 76.04
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K2193 眼瞼下垂症手術(その他のもの)等 - - - - -
K2423 斜視手術(前転法及び後転法の併施) - - - - -
K214 霰粒腫摘出術 - - - - -

白内障手術、および眼瞼手術が多くなっています。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 39 0.38 26.31 7.69 77.67
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 等 12 3.17 11.42 8.33 79.92
K1781 脳血管内手術(1箇所) 等 11 0.91 51.91 27.27 72.00
K1643 頭蓋内血腫除去術(脳内のもの) 等 10 0.40 110.40 40.00 74.00
K1771 脳動脈瘤頚部クリッピング(1箇所) - - - - -

2021年4月より脳神経外科医が赴任し、14年ぶりに手術環境の整備を行いました。
高齢者の多い丹波医療圏では症例の多い慢性硬膜下血腫、さらには破裂/未破裂脳動脈瘤に対する開頭クリッピングや脳動脈瘤コイル塞栓術も実施可能となっております。また、外傷による急性硬膜下血腫に対する迅速な開頭血腫除去術にも対応し、転移性脳腫瘍や悪性/良性脳腫瘍に対しても最新のナビゲーションシステムを導入して手術を行い、後療法についても関連施設と連携し集学的治療に取り組んでいます。
2022年5月より脳血管内治療専門医も赴任し、IVRIについても実施しており、できるだけ低侵襲で患者さんに優しい脳外科治療の提供に努めております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 18 0.32
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 10 0.18
異なる - -

播種性血管内凝固症候群については、入院契機となった傷病名と異なる症例が昨年より減少しています。敗血症については、入院契機となった傷病名と同一・異なる症例数ともに昨年より増加しています。手術・処置等の合併症については入院契機となった傷病名と同一の症例が昨年より減少しています。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
747 690 92.37%

入院時に肺血栓塞栓症発症のリスク評価を実施し、リスクごとに必要な対策を講じています。

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1848 1693 91.61%

感染症患者の起炎菌を知り、適切な治療を行うため血液培養は必要不可欠です。確実に菌を検出するため、また、検出菌が起炎菌か皮膚の常在菌などによる汚染(コンタミネーション)かを判断するために2セットを採取する必要があります。血液培養2セット実施率は、週1回程度感染制御チーム(ICT)と月1回の感染対策委員会(ICC)にて報告し、必要時は医師への指導を行っています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
432 417 96.53%

医師が広域スペクトル抗菌薬の投与が必要と診断後、「特定抗菌薬使用届出」を電子カルテ上で入力・提出し、薬剤部が処方薬を払い出しするシステムとなっています。医師(ICD)、看護師(CNIC)、薬剤師、臨床検査技師からなるAST(抗菌薬適正使用支援チーム)が週1回程度、広域スペクトル抗菌薬投与患者の細菌培養結果や感受性結果を含め、抗菌薬の適正使用について監視・指導を行っています。

転倒・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
105426 339 3.22%

転倒・転落インシデントを完全にゼロにすることは難しいという現実を認識しつつも、患者さんの安全を最優先に考え、転倒・転落防止ラウンドを定期的に行うなど、予防対策を継続的に実施しています。この指標を公開することで、私たちの安全管理への取り組みを透明化し、より質の高い医療を提供するための改善活動に役立てています。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -

この指標は、転倒転落事故の中でも骨折や入院期間の延長など、患者さんに比較的大きな影響があった事例の発生率を示します。単なる転倒件数を減らすだけでなく、重篤な事故をいかに防ぐかという安全管理の質にも焦点を当てた指標です。私たちは、リスクの高い患者さんへの対策を強化し、安全な療養環境を整備することで、より大きな事故を減らすことを目指しています。
※分子の値が10件未満と小さく、医療の質として良好な結果ですが、値が小さすぎるため「-(ハイフン)」で表示しています。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
945 942 99.68%

手術開始前1時間以内の予防的抗菌剤投与率は99.68%とほぼ実施できています。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
101108 100 0.10%

すべての入院患者に対して、厚生労働省危険因子評価表を用いて褥瘡発生リスクを評価し、日常生活自立度の低い患者、危険因子の評価項目に該当する患者には褥瘡予防対策を実施しています。
褥瘡ハイリスク患者には、褥瘡管理者が多職種と連携を図りながら褥瘡対策を実施しています。また、褥瘡チームラウンドでは、毎週多職種によるカンファレンスを行い、褥瘡を有する患者のラウンドを行っています。
入院患者の高齢化に伴い、褥瘡発生リスクのある患者、入院時すでに褥瘡保有している患者もあり、褥瘡対策が必要なケースが増加しています。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
3630 1480 40.77%

入院患者の栄養アセスメントについて、栄養スクリーニングは看護師が全例実施しています。管理栄養士の栄養アセスメントについては栄養管理計画書にて実施しており、入院3日以内を目標に作成。栄養管理計画書作成対象患者は、入院診療計画書の特別な栄養管理の必要性が「有」と判断された患者です。特別な栄養管理の必要性「有」の判断基準は下記のとおりです。
•治療食を提供予定の患者
•下記に該当する患者
 摂食機能または嚥下機能が低下した患者
 低栄養状態または栄養状態が悪化すると予測される患者
 がん患者
 肥満患者
•医師が特別な栄養管理が必要と判断した患者

身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
79944 7499 9.38%

当院では「身体的拘束最小化の指針」に基づき、患者の尊厳保持と安全確保の両立を目指した医療を推進しています。やむを得ず身体的拘束が必要となる場合でも、介護保険法における身体的拘束の三原則を遵守し、多職種カンファレンスを通じて身体的拘束回避策を検討しています。
さらに、スタッフへの継続的な研修や、多職種チームでのせん妄予防、環境調整などの取り組みを進め、身体的拘束最小化に努めています。