令和3年度病院指標
令和3年度病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 678 | 108 | 113 | 190 | 219 | 360 | 655 | 1157 | 1070 | 457 |
丹波医療圏域(丹波市・丹波篠山市)では、65歳以上人口が35.0%を占めています。当院の退院患者さんにおいては、60歳以上の方が全体の66.7%と多くを占めています。14歳以下人口が11.8%の当医療圏域では、小児科入院、分娩対応医療機関が少ないため、小児科、産婦人科がある当院では小児(0~、10~)は、全体の15.7%を占めています。
※年齢人口比率:令和2年国勢調査 小地域集計(総務省統計局)より算出
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 124 | 2.60 | 2.65 | 0.00 | 69.38 | |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 82 | 21.17 | 17.35 | 10.98 | 85.50 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 74 | 19.26 | 13.14 | 4.05 | 83.22 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 74 | 25.88 | 20.57 | 21.62 | 86.72 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 70 | 14.26 | 9.21 | 5.71 | 80.01 |
内科は、地域の基幹病院として総合的な役割を果たすため、分野化せず一つの診療科(内科)として各分野の専門医が協力して担当しています。
消化器内科系は、内視鏡による検査、手術を多く実施しています。短期入院では内視鏡による大腸ポリープ切除の入院等があります。
循環器内科系は、24時間PCIに対応しており、心不全、虚血性心疾患を数多く診療しています。
また、感染症も多く尿路感染症をはじめ各臓器の感染症を多数診療しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 42 | 6.60 | 6.25 | 0.00 | 63.90 | |
090010xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 28 | 5.86 | 5.88 | 0.00 | 62.00 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 24 | 7.96 | 9.00 | 0.00 | 67.96 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | 23 | 17.17 | 15.76 | 4.35 | 73.78 | |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし | 22 | 15.00 | 10.15 | 0.00 | 68.45 |
良性疾患である胆嚢結石に対する手術を行った患者さんが最も多く、腸閉塞に対する保存的治療も多くの患者さんに行っています。悪性疾患では結腸癌に対する手術と乳癌に対する手術を行った患者さんが上位を占めています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 94 | 26.00 | 25.32 | 59.57 | 84.59 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 46 | 30.04 | 23.02 | 0.00 | 75.04 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし | 39 | 4.54 | 4.99 | 0.00 | 62.15 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 39 | 32.13 | 20.63 | 2.56 | 69.00 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし | 23 | 25.48 | 19.34 | 21.74 | 75.96 |
高齢者の多い丹波医療圏の状況を反映して、高齢者の骨折疾患(大腿骨近位部骨折、脊椎椎体骨折、橈骨遠位端骨折)による入院が多くなっています。
また、変形性関節症の患者さんも多く、人工関節手術の為の入院が増加しています。丹波医療センターでは急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟に移動することによって自宅や施設に退院するまでリハビリを行うことができます。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 163 | 6.34 | 6.13 | 0.00 | 0.00 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1 あり | 125 | 1.00 | 2.13 | 0.00 | 2.13 | |
080270xxxx0xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1 なし | 64 | 1.00 | 2.35 | 0.00 | 3.81 | |
140010x199x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり | 60 | 7.23 | 10.48 | 1.67 | 0.00 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 33 | 3.55 | 6.24 | 0.00 | 4.64 |
小児科入院で最も症例数が多いのは、お産に関連した新生児疾患で種々の病態(母体に妊娠中に起こる合併症がある場合、母体に感染症がある/その可能性がある状況での分娩の場合、帝王切開で出生した新生児、一過性の呼吸障害や黄疸の増強などの新生児特有の加療が必要な状況など)を含んでおります。産科からの要請に応じ、産科と連携しながらこれら新生児の管理/治療にあたり、合併症の発生を防ぐことに尽力しております。(DPCコード 140010x199x0xx、および140010x199x1xx)
次に多いのは食物アレルギー負荷試験入院です。通常日帰り入院の形で乳・卵・小麦等の食物を、オープン法・2分割投与で患児の状況に合わせた適量を負荷して、摂取量の決定・耐性獲得の確認を判定しております。試験の際は医師が症状出現に備え常在し、試験中アレルギー症状が出現した場合には速やかに適切な処置を行い対応しております。(DPCコード 080270xxxx1xxx、および080270xxxx0xxx)
3番目に多いのは気管支喘息です。アレルギーを原因とする炎症による気道の狭小化・分泌物増加が症状を引き起こします。気管支拡張剤吸入・酸素吸入のほか抗アレルギー剤やステロイド剤の投与などで気道の確保と炎症の鎮静化を行い、症状を速やかに改善させて早期の退院を目指しております。(DPCコード 040100xxxxx00x)
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり | 62 | 2.15 | 2.50 | 0.00 | 70.82 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし | 45 | 7.73 | 7.02 | 0.00 | 75.44 | |
110080xx9903xx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり | - | - | 12.66 | - | - | |
110060xx99x20x | 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし | - | - | 9.69 | - | - | |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし | - | - | 7.16 | - | - |
泌尿器科入院で最も多いのは前立腺生検目的の入院です。次に多いのは膀胱がんの経尿道的手術目的での入院です。3番目は前立腺がんの化学療法目的での入院、4番目は腎盂・尿管がんの化学療法目的での入院、5番目は腎・尿管結石の対外衝撃波による治療目的での入院です。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120260xx01xxxx | 分娩の異常 帝王切開術等 | 30 | 9.30 | 9.38 | 0.00 | 32.90 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 27 | 9.67 | 9.39 | 0.00 | 32.56 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 25 | 6.28 | 6.11 | 0.00 | 45.12 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 16 | 10.56 | 9.46 | 0.00 | 43.31 | |
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 15 | 5.73 | 6.04 | 0.00 | 46.13 |
当院産婦人科で最も患者数の多い正常分娩の症例は、DPCの適応外となりますので、この中には含まれません。1位の「分娩の異常 帝王切開術等」は、既往帝王切開や微弱陣痛・遷延分娩など母体の適応で帝王切開が必要となった症例、 2位の「胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等」は、胎児や羊水、胎盤の要因で帝王切開をおこなった症例(胎児機能不全や胎盤機能不全の診断での緊急帝王切開等)で、分娩に関わるものが上位を占めています。 3位の「卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等」は卵巣に対する腹腔鏡手術の症例、4位の「子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等」は、子宮筋腫に対して開腹手術を行なった症例です。 5位の「子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下膣式子宮全摘術等」は、子宮筋腫や内膜ポリープなどの良性腫瘍で内視鏡を用いた手術(腹腔鏡手術、子宮鏡手術)のための入院です。 手術件別患者数と乖離がありますが、これは同じ手術を受けた症例がその状態により細かく分類されるため、一つ一つのコードで検索すると数が少なくなってしまうことが要因です。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020200xx99x2xx | 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等2 2あり | 29 | 2.00 | 2.42 | 0.00 | 78.62 | |
020180xx99x2xx | 糖尿病性増殖性網膜症 手術なし 手術・処置等2 2あり | 21 | 2.00 | 2.49 | 0.00 | 66.90 | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし | 15 | 2.13 | 2.94 | 0.00 | 81.00 | |
020210xx99x1xx | 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2 あり | 14 | 2.00 | 2.38 | 0.00 | 78.86 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし | 14 | 6.07 | 6.14 | 0.00 | 69.21 |
高齢者の多い地域を反映して、抗VEGF療法や硝子体手術目的の網膜硝子体疾患の患者数が多くなっています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 29 | 22.00 | 15.57 | 24.14 | 74.41 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 23 | 22.78 | 18.90 | 30.43 | 73.43 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 18 | 15.67 | 9.78 | 16.67 | 82.94 | |
010040x199x0xx | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | - | - | 22.42 | - | - | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | - | - | 8.30 | - | - |
2021年4月より14年ぶりに脳神経外科常勤医が赴任し、脳卒中症例の入院診療が拡大されました。
t-PA静注療法や経皮的血栓回収も可能となり、脳出血については開頭手術、定位手術、神経内視鏡手術も可能となっております。
また、丹波医療圏では高齢者が多く、当院では急性期病棟から地域包括病棟や回復期リハビリ病棟を経由することで、自宅や施設に退院するまで一貫した診断/治療/リハビリを行うことが可能です。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 25 | - | - | 20 | 10 | 10 | 1 | 8 |
大腸癌 | 10 | 10 | 24 | 23 | 10 | 21 | 1 | 8 |
乳癌 | 23 | 21 | 17 | - | - | - | 1 | 8 |
肺癌 | - | - | - | 22 | - | 24 | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | 11 | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
がん診療連携拠点病院であり、胃がん・大腸がん・乳がんの検査、治療、がん登録を行ってきました。肝臓がんは、大学病院、がんセンター等の専門医療機関に紹介しています。肺がんについては呼吸器専門常勤医が専門医療機関と連携しながら検査、治療を実施しています。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 25 | 16.64 | 83.56 |
重症 | 18 | 29.39 | 83.33 |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
市中肺炎とは病院外で日常生活を過ごされている方が罹患された肺炎です。肺炎の重症度が中等症の方が最も多くおられ、高齢の方の重症症例が増加しています。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 84 | 25.00 | 80.14 | 32.97 |
その他 | - | - | - | - |
脳神経外科常勤医が赴任し、手術が必要な初期治療も含めて対応が可能となりました。発症日より3日以内の症例が増加しており、治療後はリハビリ病院への転院も多くありました。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) 等 | 121 | 1.54 | 2.66 | 0.00 | 69.48 | |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 等 | 40 | 4.20 | 4.60 | 0.00 | 73.45 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 38 | 1.68 | 15.16 | 2.63 | 82.16 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 等 | 33 | 0.79 | 12.85 | 6.06 | 78.12 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 等 | 29 | 0.03 | 14.66 | 6.90 | 67.31 |
地域の医療機関からの紹介等で内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を実施しています。このほかに食道腫瘍・胃腫瘍・十二指腸腫瘍の内視鏡的切除も行っています。
また、救急医療体制の整備により、24時間PCIを行うことができ、虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント手術も多くなっています。
胆道系疾患も多く胆道ステント留置や内視鏡的乳頭切開術・総胆管結石除去術も行っています。消化管出血に対する内視鏡的止血術も積極的に行っています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 等 | 61 | 1.31 | 4.70 | 0.00 | 64.05 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 29 | 1.00 | 4.21 | 0.00 | 62.31 | |
K6113 | 抗がん剤静脈用CVポート設置(頭頸部その他) 等 | 26 | 0.77 | 3.04 | 0.00 | 64.15 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 17 | 0.82 | 3.94 | 0.00 | 37.24 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 等 | 15 | 4.27 | 12.60 | 6.67 | 71.67 |
手術は胆嚢結石に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けられた患者さんが最も多く、虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術や乳癌および消化器癌に対して抗癌剤治療を行うためのCVポート造設術を多数行っています。 また、悪性疾患に対する手術では乳癌に対する乳房温存手術、結腸癌に対する腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術を多くの患者さんに行っています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術(膝) 等 | 88 | 2.05 | 28.02 | 1.14 | 72.64 | |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 81 | 1.72 | 22.90 | 51.85 | 81.06 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) 等 | 37 | 1.92 | 6.59 | 5.41 | 67.62 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) 等 | 30 | 2.33 | 23.87 | 53.33 | 82.77 | |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨) 等 | 19 | 1.84 | 2.74 | 0.00 | 54.84 |
高齢者の多い地域性を反映して、高齢者の骨折(大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折)に対する観血的手術や人工骨頭挿入術(股)が多くなっています。また、変形性股関節症や変形性膝関節症に対する人工関節置換術が急増しています。 大腿骨近位部骨折や人工関節置換術の患者さんはクリニカルパスを使用してリハビリや退院が円滑に行われています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・電解質溶液利用) | 46 | 1.28 | 6.72 | 0.00 | 75.54 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | - | - | - | - | - | |
K7981 | 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) | - | - | - | - | - | |
K7812 | 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) | - | - | - | - | - | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) | - | - | - | - | - |
泌尿器科手術で最も多いのは膀胱がんの経尿道的手術です。次に多いのは経尿道的尿管ステント留置術です。3番目は膀胱結石の経尿道的手術、4番目は尿管結石の経尿道的手術、5番目は前立腺肥大症の経尿道的手術です。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 41 | 1.41 | 7.73 | 0.00 | 32.15 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) | 30 | 1.17 | 4.37 | 0.00 | 46.03 | |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) 等 | 24 | 0.38 | 7.83 | 0.00 | 33.08 | |
K877-2 | 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 | 21 | 1.00 | 5.19 | 0.00 | 46.95 | |
K877 | 腹式子宮全摘術 等 | 18 | 1.00 | 8.33 | 0.00 | 52.39 |
手術としては分娩にかかわる帝王切開が最も多く、選択帝王切開が1位、緊急帝王切開が3位となっています。2位の「子宮附属器腫瘍摘出術・・・」は卵巣・卵管に対する腹腔鏡手術、4位と5位は子宮全摘術ですが4位は腹腔鏡手術によるもの5位は開腹手術によるものです。最近では卵巣に対しても、子宮に対しても、内視鏡手術によるものが開腹術によるものよりも多くなってきています。定期手術は手術前日入院を基本としていますので、ほぼ術前日数は1日です。緊急帝王切開は入院当日に手術になることも多いため平均術前日数が0.38日と短くなっています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) | 29 | 0.14 | 6.21 | 0.00 | 67.90 | |
K2193 | 眼瞼下垂症手術(その他のもの) 等 | 13 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 81.15 | |
K2821ロ | 水晶体再建術・眼内レンズ(その他のもの)を挿入 | 13 | 0.54 | 3.62 | 0.00 | 66.08 | |
K2172 | 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) 等 | - | - | - | - | - | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) | - | - | - | - | - |
黄斑疾患、網膜剥離、糖尿病網膜症に対する硝子体手術が多くなっています。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性骨膜下血腫穿孔洗浄術 | 22 | 0.45 | 13.14 | 18.18 | 82.50 | |
K1771 | 脳動脈瘤頚部クリッピング(1箇所) 等 | - | - | - | - | - | |
K1642 | 頭蓋内血腫除去術(硬膜下のもの) | - | - | - | - | - | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) | - | - | - | - | - | |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | - | - | - | - | - |
2021年4月より脳神経外科常勤医が赴任し、14年ぶりに手術環境の整備を行いました。まだ症例は少ないですが、高齢者の多い丹波医療圏では症例の多い慢性硬膜下血腫、さらには破裂/未破裂脳動脈瘤に対する開頭クリッピングや脳動脈瘤コイル塞栓術も実施可能となっております。また、外傷による急性硬膜下血腫に対する迅速な開頭血腫除去術にも対応し、転移性脳腫瘍や悪性/良性脳腫瘍に関しても最新のナビゲーションシステムを導入し手術を行い、後療法についても関連施設と連携し集学的治療に取り組んでいます。
2022年5月より脳血管内治療専門医も赴任し、IVRについても実施しており、できるだけ低侵襲で患者さんに優しい脳外科診療の提供に努めております。
※患者数が10人未満の場合は、「ー」で表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | 22 | 0.44 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
敗血症については、重症症例患者の受入れ増加に伴い、入院契機となった傷病名と異なる症例が多くなっています。その他については症例数が少なくなっています。
※患者数が10人未満の場合は、「-」で表示しています。