令和2年度病院指標
令和2年度病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 550 | 80 | 122 | 159 | 225 | 297 | 575 | 1051 | 1039 | 407 |
丹波医療圏域(丹波市・丹波篠山市)では、65歳以上人口が32.3%を占めています。当院の退院患者さんにおいては、60歳以上の方が全体の68.1%と多くを占めています。14歳以下人口が12.5%の当医療圏域では、小児科入院、分娩対応医療機関が少ないため、小児科、産婦人科がある当院では小児(0~、10~)は、全体の13.9%を占めています。
※人口比率:国勢調査報(2015年)
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 97 | 3.13 | 2.66 | 0.00 | 68.99 | |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 86 | 23.17 | 17.23 | 4.65 | 87.17 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 84 | 18.56 | 13.00 | 8.33 | 79.69 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 71 | 23.68 | 20.51 | 18.31 | 85.28 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 63 | 11.98 | 9.53 | 1.59 | 74.73 |
内科は、地域の基幹病院として総合的な役割を果たすため、分野化せず一つの診療科(内科)として各分野の専門医が協力して担当しています。
消化器内科系は、内視鏡による検査、手術を多く実施しています。短期入院では内視鏡による大腸ポリープ切除の入院等があります。
循環器内科系は、24時間PCIに対応しており、心不全、虚血性心疾患を数多く診療しています。
また、感染症も多く尿路感染症をはじめ各臓器の感染症を多数診療しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 29 | 7.38 | 7.23 | 0.00 | 59.79 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | 26 | 17.85 | 16.19 | 0.00 | 74.27 | |
090010xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 26 | 4.81 | 6.02 | 0.00 | 58.81 | |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし | 26 | 9.62 | 10.30 | 3.85 | 66.96 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 25 | 6.52 | 6.41 | 0.00 | 58.08 |
良性疾患である胆嚢炎や胆嚢結石に対する手術を行った患者さんが多く、悪性疾患では結腸癌に対する手術と乳癌に対する手術を行った患者さんが上位を占めています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 96 | 34.80 | 25.09 | 42.71 | 83.95 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 42 | 31.00 | 23.36 | 0.00 | 75.21 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし | 33 | 24.39 | 18.81 | 33.33 | 80.45 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし | 32 | 9.63 | 5.18 | 6.25 | 71.94 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 23 | 36.30 | 21.03 | 4.35 | 72.48 |
高齢者の多い丹波医療圏の状況を反映して、高齢者の骨折疾患(大腿骨近位部骨折、脊椎椎体骨折、橈骨遠位端骨折)による入院が多くなっています。
また、変形性関節症の患者さんも多く、人工関節手術の為の入院が増加しています。丹波医療センターでは急性期病棟から地域包括ケア病棟に移動することによって自宅や施設に退院するまでリハビリを行うことができます。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 165 | 6.48 | 6.13 | 0.61 | 0.00 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1 あり | 92 | 1.00 | 2.12 | 0.00 | 2.37 | |
080270xxxx0xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1 なし | 50 | 1.00 | 2.44 | 0.00 | 3.62 | |
140010x199x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり | 36 | 6.56 | 10.91 | 8.33 | 0.00 | |
150040xxxxx0xx | 熱性けいれん 手術・処置等2 なし | 16 | 3.00 | 3.96 | 6.25 | 2.13 |
小児科入院で最も症例が多いのは、お産に関連した新生児疾患で種々の病態(母体に妊娠中に起こる合併症がある場合、母体に感染症がある/その可能性がある状況での分娩の場合、帝王切開で出生した新生児、一過性の呼吸障害や黄疸の増強などの新生児特有の加療が必要な状況など)を含んでおります。産科からの要請に応じ、産科と連携しながらこれら新生児の管理/治療にあたり、合併症の発生を防ぐことに尽力しております。(DPCコード 140010x199x0xx、および140010x199x1xx)
次に多いのは食物アレルギー負荷試験入院です。通常日帰り入院の形で乳・卵・小麦等の食物を、オープン法・2分割投与で患児の状況に合わせた適量を負荷して、摂取量の決定・耐性獲得の確認を判定しております。試験の際は医師が症状出現に備え常在し、試験中アレルギー症状が出現した場合には速やかに適切な処置を行い対応しております。(DPCコード 080270xxxx1xxxおよび080270xxxx0xxx)
3番目に多いのは熱性けいれんに対する処置観察入院例です。小児領域の救急搬送で最も頻度が高い事例が発熱時のけいれん発作です。1回のみで自然頓挫する単純性熱性けいれん以外の事例(けいれんが遷延し自動停止しない、複数回繰り返す場合など)は中枢神経疾患を念頭に入れ入院経過観察が必要となります。適切な処置を講じると共に、集中治療が必要な場合は高次医療機関と連携して加療に当たります。(DPCコード 150040xxxxx0xx)
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし | 43 | 8.26 | 7.13 | 0.00 | 74.86 | |
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり | 43 | 2.00 | 2.54 | 0.00 | 72.77 | |
11012xxx04xxxx | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | - | - | 2.66 | - | - | |
11013xxx04xxxx | 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等 | - | - | 5.53 | - | - | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | - | - | 5.67 | - | - |
泌尿器科入院で最も多いのは膀胱がんの経尿道的手術目的での入院です。次に多いのは前立腺生検目的の入院です。3番目は腎・尿管結石の体外衝撃波による治療目的での入院、4番目は膀胱結石の経尿道的手術目的の入院、5番目は尿管結石の経尿道的手術目的の入院です。
※患者数が10人未満の場合は、「-」で表示しています。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120260xx01xxxx | 分娩の異常 帝王切開手術等 | 44 | 9.55 | 9.45 | 0.00 | 32.89 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 28 | 9.46 | 9.45 | 0.00 | 31.75 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 25 | 5.84 | 6.16 | 0.00 | 39.12 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 15 | 9.93 | 9.57 | 0.00 | 46.20 | |
120010xx99x70x | 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等あり 定義副傷病なし | 11 | 2.55 | 4.24 | 0.00 | 56.82 |
当院産婦人科で最も患者数の多い正常分娩の症例は、DPCの適応外となりますので、この中には含まれません。
1位の「分娩の異常 帝王切開術等」は、既往帝や微弱陣痛・遷延分娩など母体の適応で帝王切開が必要となった症例、
2位の「胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等」は、胎児や羊水、胎盤の要因で帝王切開を行った症例(胎児機能不全や胎盤機能不全の診断での帝王切開)で、分娩に関わるものが上位を占めています。
3位の「卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(膣式を含む。)腹腔鏡によるもの等」は、卵巣に対する腹腔鏡手術の症例、4位の「子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等」は子宮筋腫に対して開腹手術を行った症例です。
5位の「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし処置等あり副傷病なし」は、卵巣がんの術後化学療法のための入院です。平成30年度は3位であった抗癌剤治療は、通院治療センターでの外来治療が主体となってきたため昨年度は5位までに入っていませんでしたが、
ベバシズマブという分子標的治療薬の治療がおこなわれるようになったため、入院での治療が増加しました。(点滴時間が長くなるため入院で行います。DPCコードの右から3つめの数字(7)はベバシズマブを示しています。)
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020200xx99x2xx | 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等2 2あり | 30 | 2.00 | 2.52 | 0.00 | 81.20 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし | 13 | 6.54 | 6.49 | 0.00 | 67.85 | |
020180xx99x2xx | 糖尿病性増殖性網膜症 手術なし 手術・処置等2 2あり | 12 | 2.00 | 2.60 | 0.00 | 71.92 | |
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 | - | - | 2.76 | - | - | |
020320xx97xxxx | 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり | - | - | 3.18 | - | - |
高齢者の多い地域を反映して、抗VEGF療法や硝子体手術目的の網膜硝子体疾患の患者数が多くなっています。
※患者数が10人未満の場合は、「-」で表示しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 | 11 | 5.45 | 7.52 | 0.00 | 62.36 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | - | - | 7.94 | - | - | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | - | - | 6.71 | - | - | |
030390xx99xxxx | 顔面神経障害 手術なし | - | - | 9.17 | - | - | |
030475xxxxxxxx | 耳硬化症 | - | - | 7.45 | - | - |
令和2年度は例年と異なり、扁桃や鼻の手術が少なく耳手術の多い1年となりました。また、入院でも急性扁桃炎の入院が少ない1年間でした。
原因としては新型コロナウイルスのため一時的に手術を控えていたことと、マスク着用によって扁桃炎の患者が減ったのではないかと考えています。
※患者数が10人未満の場合は、「-」で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 27 | - | 12 | 49 | - | - | 1 | 8 |
大腸癌 | 13 | 10 | 32 | 26 | - | 14 | 1 | 8 |
乳癌 | 20 | 45 | 21 | 13 | - | - | 1 | 8 |
肺癌 | - | - | - | - | - | 1 | 8 | |
肝癌 | - | - | - | - | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
地域がん診療連携拠点病院であり、胃がん・大腸がん・乳がんの検査、治療、がん登録を行ってきました。肝臓がんは、大学病院、がんセンター等の専門医療機関に紹介しています。肺がんについては呼吸器専門医が常勤医として赴任し、専門医療機関と連携しながら、肺がんの検査、治療を実施しています。
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成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 37 | 19.03 | 80.08 |
重症 | 11 | 17.09 | 82.82 |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
市中肺炎とは病院外で日常生活を過ごされている方が罹患された肺炎です。肺炎の重症度が中等症の方が最も多くおられ、高齢の方の重症症例が増加しています。
※患者数が10人未満の場合は、「-」で表示しています。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 43 | 19.86 | 82.58 | 30.91 |
その他 | 12 | 29.75 | 82.50 | 5.45 |
神経内科、脳神経外科の常勤医師がいないため、急性期血栓溶解療法や脳外科的に血栓除去の適応になる可能性のある患者さんは、専門病院に紹介(転送)しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) 等 | 86 | 2.15 | 1.74 | 0.00 | 69.58 | |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 等 | 51 | 3.47 | 5.84 | 5.88 | 72.65 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 等 | 48 | 2.31 | 14.42 | 2.08 | 78.90 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 等 | 38 | 1.08 | 10.71 | 0.00 | 72.87 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 等 | 33 | 4.94 | 20.30 | 6.06 | 73.94 |
地域の医療機関からの紹介等で内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を実施しています。この他に食道腫瘍・胃腫瘍・十二指腸腫瘍の内視鏡的切除も行っています。
また、救急体制の整備により、24時間PCIを行うことができ、虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント手術も多くなっています。
胆道系疾患も多く胆道ステント留置や内視鏡的乳頭切開術・総胆管結石除去術も行っています。
消化管出血に対する内視鏡的止血術も積極的に行っています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 等 | 55 | 0.96 | 5.56 | 0.00 | 60.00 | |
K6113 | 抗がん剤静脈用CVポート設置(頭頸部その他) 等 | 41 | 0.85 | 2.93 | 0.00 | 61.54 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術乳房部分切除術腋窩部郭清を伴わな | 27 | 1.00 | 2.78 | 0.00 | 58.70 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 等 | 22 | 2.45 | 12.18 | 0.00 | 71.36 | |
K6552 | 胃切除術(悪性腫瘍手術) 等 | 16 | 2.13 | 32.31 | 12.50 | 80.44 |
胆嚢結石に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多く、乳癌や消化器癌に対する抗癌剤治療に用いるCVポート造設術も多く施行しています。悪性疾患では乳癌に対する乳房温存手術、結腸癌に対する腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術、胃癌は高齢者の進行癌に対する開腹胃切除術を多く施行しています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 84 | 2.38 | 30.18 | 35.71 | 83.19 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) 等 | 69 | 1.78 | 31.16 | 1.45 | 74.39 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) 等 | 35 | 1.94 | 10.37 | 2.86 | 70.29 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) 等 | 29 | 2.28 | 32.83 | 37.93 | 81.72 | |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨) 等 | 22 | 2.14 | 10.18 | 0.00 | 60.77 |
高齢者の多い地域性を反映して、高齢者の骨折(大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折)に対する観血的手術や人工骨頭挿入術(股)が多くなっています。また、変形性股関節症や変形性膝関節症に対する人工関節置換術が急増しています。人工関節置換術の患者さんはクリニカルパスを使用してリハビリや退院が円滑に行われています。
小児科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 18 | 0.00 | 8.17 | 5.56 | 0.00 | |
K249 | 角膜潰瘍掻爬術 等 | - | - | - | - | - | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | - | - | - | - | - | |
K300 | 鼓膜切開術 | - | - | - | - | - |
新生児仮死蘇生術は第2度と第1度と併せると最も多い処置です。分娩時ストレスが強い場合、出生前の循環動態悪化や、出生後の外界への適応障害により、また胎盤や臍帯に異常がある場合なども仮死状態が起こり得ます。
その際は、呼吸・循環を人工的に補助する処置が必要です。当院では標準的「新生児蘇生法(NCPR)」に基づく蘇生処置を行っております。
※患者数が10人未満の場合は、「-」で表示しています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・電解質溶液利用) | 44 | 1.25 | 6.84 | 0.00 | 75.23 | |
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | - | - | - | - | - | |
K7981 | 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) | - | - | - | - | - | |
K7812 | 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) | - | - | - | - | - | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) | - | - | - | - | - |
泌尿器科手術で最も多いのは膀胱がんの経尿道的手術です。次に多いのは腎・尿管結石の体外衝撃波結石破砕術です。
3番目は膀胱結石の経尿道的手術、4番目は尿管結石の経尿道的手術、5番目は前立腺肥大症の経尿道的手術です。
※患者数が10人未満の場合は、「-」で表示しています。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 51 | 1.02 | 7.51 | 0.00 | 32.63 | |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) 等 | 29 | 3.86 | 7.86 | 0.00 | 32.10 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) | 27 | 0.96 | 3.93 | 0.00 | 39.11 | |
K877 | 腹式子宮全摘術 | 12 | 1.00 | 8.00 | 0.00 | 49.00 | |
K9091ロ | 流産手術(妊娠11週まで) 等 | 11 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 32.36 |
手術としては分娩にかかわる帝王切開が最も多く、選択帝王切開が1位、緊急帝王切開が2位となっています。
3位の「子宮附属器腫瘍摘出術」は、卵巣・卵管に対する腹腔鏡手術、4位の「腹式単純子宮全摘術」は開腹の子宮全摘術です。
定期手術は手術前日入院を基本としていますので、ほぼ術前日数は1日です。緊急帝王切開では、帝王切開決定までの合併症管理などの期間が含まれるものが多かったためか、今年度は術前日数が長くなっています。
卵巣手術は一部、卵巣腫瘍の茎捻転など緊急手術が含まれるため、1日を少し切っています。5位の「流産手術(妊娠11週まで)等」は、稽留流産や不全流産の時の子宮内容除去術で、外来の観察で自然に排出されなかった症例や遷延した症例に行われます。
基本的に当日入院手術、当日退院のため、術前日数、術後日数ともに0日となっています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) | 32 | 0.03 | 6.00 | 0.00 | 68.22 | |
K2683 | 緑内障手術(濾過手術) 等 | - | - | - | - | - | |
K2821ロ | 水晶体再建術・眼内レンズ(その他のもの)を挿入 | - | - | - | - | - | |
K2172 | 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) | - | - | - | - | - | |
K2193 | 眼瞼下垂症手術(その他のもの) | - | - | - | - | - |
黄斑疾患、網膜剥離、糖尿病網膜症に対する硝子体手術が多くなっています。
※患者数が10人未満の場合は、「-」で表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | 27 | 0.60 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 14 | 0.31 |
異なる | 11 | 0.24 |
敗血症については、重症症例患者の受入れ増加に伴い、入院契機となった傷病名と異なる敗血症、手術・処置等の合併症とも増加しています。
※患者数が10人未満の場合は、「-」で表示しています。