丹波医療センターでの研修
丹波医療センターでの研修
秋田名誉院長の考え「診療の根幹はH&P(病歴と身体診察)にある」を踏襲し、内科を広くかつ深くみる総合診療および救急科を中心とした研修トレーニングを行っています。H&Pから臨床推論し、検査計画を立て、その結果を解釈して追加検査や治療を行うこと、また治療経過を評価すること、さらにそのことをプレゼンテーション(ショート、ロング)し、相手(医療者、患者家族)に伝達することは、すべての臨床医の基礎となる能力です。若い時期のトレーニングはその後の医師としての能力を決めてしまいますが、当院では、日々、研修医、専攻医の頃から(実習に来た学生の頃から)徹底的にこのトレーニングを行っています。
内科と救急は、将来どの診療科の臨床医になるにしても基本となるため、初期臨床研修において、必修研修として多くの期間が設定されています。丹波医療センターでは、総合診療医、救急医、ならびに各臓器別診療科の指導医、上級医が懇切丁寧に指導します。また、当院では神戸大学医学部と連携し、特命教授をはじめ多数の教員が診療や教育指導を行っています。また、県内の病院では唯一"地域医療教育センター"を設置し、大学での教育に匹敵する充実した教育カリキュラムとそのブラッシュアップに努めています。週2回の身体診察回診に加え、スキルスラボを設置しており、身体診察や手技の教育にも力を入れています。総合診療を中心とした屋根瓦式の教育で、多職種を含めたチーム医療の実践、医療の質と安全の担保、患者ケア、地域のニーズに応じた医療の実践等の能力も効果的に身に着きます。また、学会発表や論文作成にも積極的に携われます。
丹波医療センターでは、急性期から回復期ならびに終末期までの幅広い疾患が経験できます。隣接する丹波市健康センター"ミルネ"では総合診療外来や訪問診療、地域住民活動も経験できます。いまだ海外の医師、医学生も積極的に受け入れ英語による医学教育や国際的な医療の感覚を身に付けることができます。
地域医療に興味がある人、医学教育に興味がある人、日本型ホスピタリスト、総合診療、家庭医療、ER型救急、内科の中でも特に循環器、消化器、呼吸器、感染症、神経、血液、緩和ケアに興味がある人、または診療科を決めかねている人、有意義な研修を受けたい人、臨床に従事しながら学会発表や臨床研究・論文発表をしたい人、美味しい牡丹鍋を食べたい人は是非丹波医療センターにきてください。
後期研修に関しては、内科、総合診療は基幹施設として、その他の診療科は連携施設として多数の専攻医を受け入れています。
詳しくは各診療科の専門研修(後期研修)プログラムを参照してください。