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【総合診療だより14号】1月の他科レクチャーの報告
2022年02月02日 研修医・専攻医・医学生
【総合診療だより14号】1月の他科レクチャーの報告
~「総合診療だより」では総合診療プログラム専攻医等による活動を報告します~
総合診療カンファレンス毎月第4週は、協働する他診療科の医師による定期レクチャーです。1月は、内科指導医/総合診療指導医の森寛行医師からevidence-based medicine(EBM:根拠に基づいた医療)についての講義がありました。検査、処置や治療について科学的根拠に基づいて行われていること、個人ないしは多くの臨床医の経験則に基づいて行われていること等があり、必ずしも画一的なものではなく、いくつかの選択肢があることがしばしばあります。そして治療を行うこと(特に有効性が定まっていない新薬等)より行わない方が、患者さんにメリットがある(副作用が少ない、改善効果がある、長生きできる)こともしばしばあります。そこで、できるだけメリットが大きくデメリットは少なくなるような、有効で安全な診療の方針の決定を効率よく進めるには? という内容のレクチャーでした。
今回は特に、新型コロナウイルス感染症の治療薬として新しく承認された内服薬(モルヌピラビル:商品名 ラゲブリオ)の使用をめぐり、世界標準に則ったEBMの手法を、ハンズオンで(体験的に)実践しました。関心のある初期研修医も参加しています。提供できる医療の質を高めていくべく、研鑽を積んでいます。