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【総合診療だより10号】 後期研修医数日本一!藤田総診(豊田地域医療センター)から学ぶ勉強会の報告
2021年12月14日 研修医・専攻医・医学生
【総合診療だより10号】 後期研修医数日本一!藤田総診(豊田地域医療センター)から学ぶ勉強会の報告
~「総合診療だより」では総合診療プログラム専攻医等による活動を報告します~
総合診療プログラムの勉強会で藤田医科大学/豊田地域医療センターの近藤敬太先生に若手目線でのリクルート戦略について講演していただきました。藤田総診プログラムは2022年度の総合診療専門医の新規専攻医数18名、現在の専攻医数35名、スタッフ60名以上のプログラムです。総合診療領域における後期研修医獲得数は日本一を誇ります。
「教育の力で医師を育て、地域そして世界を変革する」というVisionを掲げてリクルートに力を入れていることが伝わりました。よい活動をして社会に発信する、職員が疲弊しないシステムを構築する、ここに来たらこれが学べるという教育研修機能があることが人材を集める条件の三原則で、楽しくて勉強になる環境、ライフイベント・QOLも大切にできる職場が大事だということを感じました。人数が多くなるにしたがって、いかに多様性を受け入れていく、文化を作るという視点も重要だと感じました。
リクルートには認知⇨興味・関心⇨比較・検討⇨参画⇨継続⇨紹介⇨発信とフェーズがあり、①知ってもらう(いかに見学に来てもらうか)②来てもらう(見学当日の対応)③入ってもらう(見学後のフォロー)という3段階に分けて具体例を紹介してもらいました。
コロナ禍においてもフェーズを意識してオンラインとリアルを分けて開催するなどの工夫は、私たちも実践できそうでした。今までは②を意識していましたが、今後は①、③を強化していく必要があると感じました。
リクルートをしていくにはまずは専攻医自身がまずは自分たちの強みを知り、その強みの活かし方=相手(リクルート候補)への伝え方を知ることが重要だと教えていただきました。藤田総診にはいくつも「部活動」が存在していて、専攻医主体でプログラム運営をしていることに驚きました。「リクルート」担当部隊が、見学者のペルソナ(典型的なユーザー像)を定期的に作っているようです。藤田総診プログラムの専攻医の王道となるペルソナが当院のプログラムとかけ離れていることからも当院のプログラムでもリクルート候補となるプログラムについてしっかり分析しなければならないなという感想がありました。まずは自分たちの強み・弱みをブレインストーミングして、今後のリクルート活動に活かしていきたいと思いました。
質疑応答を含めて、具体的な実際の取り組みを披露していただきました。藤田総診が自プログラムだけでなく、日本全体の総合診療医の育成・世界の変革に目を向けていることが分かりました。当院のプログラムの2022年度の総合診療専門医の新規専攻医数は4名で近畿エリアでは最多タイです。しかし、もっと同じような価値観を持つ専攻医を増やし、今後は当院のプログラムでも自信を持って、世界を変革できるような総合診療医の育成ができるように邁進していきます。