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コロナワクチン1回目 2回目副反応の結果
2022年11月25日 研修医・専攻医
みなさん、こんにちは。
みなさんは、コロナワクチンを接種されたでしょうか。発熱がでたり、腕が痛くなったり、副反応が出た方も多いのではないのでしょうか?
当院で実施した研究がPubMed収載の論文でインパクトファクターという論文が引用されている頻度が多い雑誌に発表されました。
この論文は丹波医療センターの職員に対するコロナワクチンの副反応の出現頻度と1回目の副反応が2回目の副反応にどの程度影響しているかを調べた論文です。
コロナワクチンを2回接種した671人のうち90%が何らかの副反応を経験することが分かりました。さらに1回目に副反応が出た人は2回目に約50倍、副反応が起こりやすいことが分かりました。
細かく見てみると1回目の局所(接種部位)の副反応は痛みが79%、重さ・だるさが44.1%、腫れが14.8%でした。2回目では痛みが73.9%、重さ・だるさが50%、腫れが23.8%でした。
全身の副反応では1回目の接種で腕の動かしにくさが48.1%、筋肉痛が33.8%、全身のだるさが13%でした。2回目では全身のだるさが60.8%、頭痛が45.1%、筋肉痛が42.8%、腕の動かしにくさが41.8%でした。発熱は1回目がわずか3.6%でしたが、2回目は40.7%でした。
全体的に副反応は男性よりも女性に多く見られました。局所(接種部位)の副反応は60歳以上の高齢者で若年者より少なく、全身の副反応は高齢になるほどリスクが減ることが分かりました。
コロナワクチンの有効性は世界を通じて証明されており、副反応は数日で自然に回復するものが多いですが、医療従事者にとっては、初回接種時の副反応についての情報を元に、2回目以降の副反応に備える必要があります。みなさんにとっても、1回目の副反応の有無に応じて、2回目のワクチン接種をする際の参考にしてください。
3回目接種 4回目(オミクロン対応ワクチン接種)についてもデータを収集しており、またご報告いたします。