外科

診療カレンダー

一般
消化器
寺井 担当医 藤田(恒) 岡副 藤田(敏)
戸田
第1・3肝臓
木戸
第2・4肝臓
木戸
乳腺外科

概要

胃がん・大腸がんおよび肝・胆・膵がんといった消化器がんや乳がんに対する手術・抗がん剤治療から、胆嚢結石症・急性虫垂炎・鼠径ヘルニアなどの消化器良性疾患の手術、さらには外傷・マムシ咬傷・自然気胸に対する処置まで幅広く地元のニーズに応える一般・消化器外科を特色としています。
さらに内視鏡外科技術認定医と肝胆膵外科高度技能専門医も在籍しており、より専門性の高い手術にも対応可能となっています。

地域医療機関の先生方へ

地域の先生方からのご紹介により手術件数は年々増加傾向にあります。外科の診療体制はスタッフ4名(消化器3名、乳腺1名)、外科専攻医2名の計6名体制で診療に従事しています。スタッフは外科指導医2名・専門医3名、消化器外科指導医2名・専門医3名となっており、内視鏡外科技術認定医、肝胆膵外科高度技能専門医、胆道学会指導医、膵臓学会指導医といった資格も有しておりますのであらゆる消化器疾患に対する外科治療が可能となっており、近隣の同規模病院の中では最もスタッフの充実した外科となっています。治療方針については消化器内科・外科による週1回の内視鏡カンファレンスや、治療方針決定の困難な症例に対しては毎月1回多職種によるキャンサーボードを開催して治療方針を決定したうえで、手術治療・抗がん剤治療・放射線治療といった集学的治療を行っています。
胃がん・大腸がんに対しては内視鏡外科技術認定医を中心として低侵襲な腹腔鏡手術を積極的に導入、また適応症例に対しては下部直腸がんには可能なかぎり肛門を温存できるように超低位前方切除術や肛門括約筋手術(ISR)など治療レベルを保った上での機能温存手術も行っております。
また、肝胆膵領域においても根治性を目指し、拡大手術として膵がんに対する門脈合併切除を伴う膵切除術、低侵襲手術として膵低悪性度腫瘍に対する腹腔鏡下膵切除術も実施しています。2021年4月から膵臓外科を専門とする肝胆膵外科高度技能専門医が常勤医として、また肝臓外科を専門とする神戸大学特命教授も非常勤医として勤務していますので、腹腔鏡下肝切除術や肝胆膵がんの高難易度手術にも積極的に取り組んでいます。その他に内視鏡医と共同で胃粘膜腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)も行っています。
乳癌に関しては乳癌検診や年1回の休日検診(ピンクリボン運動)を通じ地域に貢献、手術は乳腺専門医による乳房温存手術をはじめ、胸筋温存乳房切除手術など進行度にあわせた適切な手術を行っております。
急性虫垂炎、急性胆嚢炎、腹膜炎といった急性腹症の緊急手術に対しても丹波・篠山地域の準三次医療機関として可能な限りの対応をしており、緊急症例に対しても低侵襲な腹腔鏡下手術を適応しています。また消化器のみならず、外傷等についても一般外科として幅広く診療を行っております。
患者さんにとって安全で最新、最善の治療を提供できるように日々取り組んでいますので、外科治療の適応を含め診療で悩まれる患者さんがおられましたら、ぜひお気軽に相談いただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

主な対象疾患

消化器がんは食道・胃・大腸などの消化管、肝・胆・膵などの実質臓器、ともに内科と連携をとりつつ、手術・抗がん剤治療を行っています。特に腹腔鏡手術には積極的に取り組んでおり、胃がんに対してはガイドラインに準じ早期胃がんに対しては腹腔鏡下胃切除および胃全摘術、大腸がんに対しては早期がんから進行がんまで腹腔鏡手術を実施しています。進行下部直腸がんには術前化学放射線療法施行後、肛門を温存する超低位前方切除術や肛門括約筋温存手術(ISR)など治療レベルを保った上での機能温存手術も行っています。肝胆膵領域においては根治切除可能であれば拡大手術として膵がんに対する門脈合併切除を伴う膵切除術、また低侵襲手術として膵低悪性度腫瘍に対する腹腔鏡下膵切除術や原発性肝がんや転移性肝がんに対する腹腔鏡下肝部分切除術も実施しています。
胆嚢結石症に対してはほとんどの症例に腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っており、急性胆嚢炎に対しても重症度に応じて緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。また適応症例であれば単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術も実施可能です。
鼠径ヘルニアには症例に応じて腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)と従来の前方アプローチ法を選択して実施しています。
乳がんに関しては乳がん検診等を通じ地域に貢献し、乳房温存手術をはじめ、胸筋温存乳房切除術など進行度にあわせた適切な手術を行っております。

主な医療機器と設備

  • 腹腔鏡下⼿術器械各種(3D、4K)
  • 胸腔鏡下⼿術器械各種
  • 気管⽀ファイバースコープ
  • 最新乳腺撮影装置(マンモグラフィー)
  • 消化管電⼦内視鏡
  • MRCP
  • 超⾳波穿刺装置(腹部、乳腺)
  • PTBD、PTGBDセット
  • ⼿術器械装置
    最新電気メス(FT10、VI03)
    超⾳波凝固切開装置(ハーモニックスカルペル、サンダービート、ソニックビート)
    ベッセルシーリングシステム(リガシュア、バイクランプ)
    超⾳波外科吸引メス(CUSA EXCEL)
  • ⾎管造影装置
  • 3D CT⾎管撮影装置
  • ⾎管超⾳波(エコー)装置

2023年実施⼿術件数

全⼿術症例:709件

全⾝⿇酔 483件(腹腔鏡手術 292件)
乳癌手術 49件
胃癌手術 21件(腹腔鏡手術 5件)
大腸癌手術 (結腸癌手術)48件(腹腔鏡手術38件)
(直腸癌手術)13件(腹腔鏡手術11件)
肝胆膵癌手術 27件
膵頭十二指腸切除術 6件
膵体尾部切除術 6件(腹腔鏡手術 1件)
肝切除術 15件(腹腔鏡 9件)
胆嚢摘出術 84件(腹腔鏡 81件)
鼠径ヘルニア手術 98件(腹腔鏡 86件)
虫垂切除術 24件(腹腔鏡 24件)

医師紹介

名前 役職 資格・認定・所属学会等
藤⽥ 恒憲
FUJITA Tsunenori
副院長
(診療担当)

診療部長

外科部⻑
神戸⼤学医学部 臨床教授
日本外科学会 外科専⾨医・指導医
日本消化器外科学会 消化器外科専⾨医・指導医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会 消化器専⾨医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医・学会評議員
日本がん治療認定機構がん治療認定医
日本胆道学会認定指導医
日本肝胆膵外科学会評議員
医学博⼠
岸 淳彦
KISHI Atsuhiko
外科部長 乳がん検診精度管理中央委員会読影認定医(A評価)
日本外科学会専門医
丹波市乳がん検診マンモグラフィー2次読影医
日本外科学会
日本乳癌学会
日本乳癌検診学会
日本人間ドック学会
藤田 敏忠
FUJITA Toshitada
外科 部長 日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会 専門医
日本大腸肛門病学会 専門医・指導医
日本腹部救急医学会 評議員・認定医・教育医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本内視鏡外科学会、日本消化器内視鏡学会、日本臨床外科学会
日本消化器外科学会
寺井 祥雄
TERAI Sachio 
外科 部長 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医
日本肝胆膵外科学会評議員
日本膵臓学会 認定指導医
日本DMAT隊員
医学博士
畑 みなみ
HATA Minami 
外科 医師 日本外科学会
木戸 正浩(⾮常勤)
KIDO Masahiro 
神戸大学 特命教授 日本外科学会指導医・専門医
日本消化器外科学会指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医
日本消化器病学会指導医・専門医
日本肝臓学会指導医・専門医、日本移植学会移植認定医
臨床研修指導医、日本内視鏡外科学会技術認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
岡副 佑城
OKAZOE Yuki 
神戸大学 医師 日本外科学会 外科専門医