小児科
診療カレンダー
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1診 | 井上真 | 永井 | 松本 | 市川 | 酒井 |
---|---|---|---|---|---|
2診 | 井上遼 | 市川 | 松岡 | 永井 | 松本 |
3診 | 松岡 | 光丸 | 光丸 | 井上遼 | 井上真 |
専門外来(予約)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
慢性疾患 | 第2・4 内分泌 坊 |
井上真 (夜尿症・循環器・ 特定疾患等) |
松岡 | 永井 | |
---|---|---|---|---|---|
松本 | 酒井 (アレルギー等) |
永井 | 市川 | ||
井上遼 | |||||
神経 | 第1・3・5 山口 |
||||
健診 予防接種 |
担当医 (予防接種) |
担当医 (1ヶ月健診) |
担当医 (1ヶ月以後健診 シナジス接種) |
概要
昭和59年9⽉に県⽴柏原病院⼩児科として開設して以来、県⽴病院の果たすべき社会的使命として、⼊院診療・救急患者の受け⼊れと周産期医療を⾏ってきました。
平成17年に始まる丹波地域の病院群全般の「医療崩壊」の中、当科も存続の危機を迎えました。
その時起こった「県⽴柏原病院の⼩児科を守る会」の住⺠運動により1次救急患者が減り、1次救急から2次救急へシフトできたこと、また、外来診療の初診紹介制の導⼊により⼊院診療中⼼にシフトできたことによって、周産期医療も継続できました。県⽴こども病院有志による外来・当直⽀援と、丹波市の財政⽀援による神⼾⼤学⼩児科による専⾨外来・当直⽀援の開始も⼤きな⼒となりました。
平成20年度以降は丹波地域の小児2次救急輪番制(当科と兵庫医大ささやま医療センター)を復活させることが出来ました。
しかし診療科目・地域による医師の偏在の傾向は続いております。2024年4月より当科の常勤スタッフは4名になりましたが、丹波市周辺の病院小児科は規模の縮小が相次ぎ「小児救急を受け入れられない」「小児の入院加療ができない」施設がほとんどとなり、時間外・休日において丹波地域以外からの当院受診が明らかに増えました。
多忙な状況は続いておりますが、兵庫県立こども病院・神戸大学附属病院・愛仁会千船病院より派遣の小児科専攻医、専門外来を行う非常勤医師、神戸大学医学部附属病院小児科医の当直支援により、外来診療を充実させつつ2次救急対応を継続しております。
また若い医師の教育に重点を置く当院の方針に則り、当院と県立加古川医療センター初期研修医の小児科初期研修や学生の臨床現場見学なども力を入れております。この中から小児科医を、あるいは丹波地域の医療を担ってみようという人材が現れるよう努力している最中です。
今後も丹波地域の小児医療の中核を担い、診療内容を充実すべく更なる努力を行っていきます。
地域医療機関の先生方へ
兵庫県内各地病院施設の合併再編が続いております。経済的な理由及び地域による被医療人口年齢層と病院勤務医数の偏りも背景にあると考えます。少子化(14歳以下人口の減少が激しい)が目立つ丹波と周辺地区もまた、小児科勤務医の確保が難しい地区ではないかと考えられますが、それでも当院が小児患児の入院を受け入れることができなくなれば、丹波の小児医療は崩壊してしまいます。 「丹波地区の小児2次救急最後の砦」であり続けなければ、と考えております。地域の先生方には、いつも患児をご紹介いただきありがとうございます。先生方からのご紹介に関しましては休日/時間外も対応いたしますので、ぜひ事前にご一報いただきますようお願い申し上げます。
また当院で対応できないような事例(例えば小児外科医を必要とするような症例)などは、当院から高次医療機関へさらに紹介するなど、できる限りのことを行わせていただきます。 また、食物負荷試験や成長ホルモン分泌刺激試験等の検査入院も積極的に行っております。お問い合わせ頂きますようお願い申し上げます。
外来ではアレルギーに対する舌下免疫療法や夜尿アラーム治療、苺状血管腫の内服治療などの特殊治療も行っております。
先生方には何卒ご高配賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
主な対象疾患
⼊院診療
⼀般(12床) … 主な対象疾患は、感染症、アレルギー疾患(気管⽀喘息・⾷物アレルギー)、神経系疾患(熱性けいれん・てんかん)、内分泌疾患(下垂性低⾝⻑検査⼊院・糖尿病・⼩児科⽣活習慣病指導⼊院など)。
未熟児室(4床) … 主な対象は、早産児、(32週以上)、低出⽣体重児、新⽣児⼀過性多呼吸、無呼吸発作、初期嘔吐、新⽣児感染症(GBS など)、先天性⼼疾患(VSD ASDなど)、新⽣児メレナ、新⽣児⻩疸、多⾎症。
外来診療
午前:⼀般外来
午後:専⾨外来(予約制)
毎週(金)午後:小児運動負荷心電図(予約制)
(詳細は、外来診療体制表をご覧ください。)
アレルギーに対する⾆下免疫療法や夜尿アラーム治療などの特殊治療も⾏っております。詳細はお問い合わせください。
時間外診療
丹波圏域の診療所と、休⽇夜間応急診療所からの紹介患者に対応。 ⼩児2次救急輪番制(当科と兵庫医⼤ささやま医療センター⼩児科)で対応。
第1病名のICD-10(国際疾病分類第10版)に基づく2023年1月~12月までの当科入院患児の内訳
- 感染症(大分類AおよびB)ウイルス性急性胃腸炎15名、アデノウイルス感染症2名、不明のウイルス感染症2名、レンサ球菌性菌血症3名、フドウ球菌性菌血症3名
- 新生物(大分類C)脳室上衣腫1名
- 血液および造血器の疾患(大分類D)IgA血管炎5名、PFAPA症候群2名
- 内分泌、栄養および代謝性疾患(大分類E)バセドウ病2名、Ⅰ型糖尿病5名、ケトン性低血糖5名、低身長検査入院8名、脱水症1名
- 精神および行動の障害(大分類F)神経性食思不振症4名
- 神経系の疾患(大分類G)Dravet症候群2名、部分てんかん発作2名
- 耳および乳様突起の疾患(大分類Ⅱ)急性中耳炎鼓膜穿孔1名
- 循環器系の疾患(大分類Ⅰ)細菌性心内膜炎1名
- 呼吸器系の疾患(大分類J)急性上気道炎3名、急性咽頭炎・扁桃炎4名、クループ性気管支炎3名、インフルエンザ6名、種々の肺炎(RSなどウイルス性を含む)70名、種々の気管支炎21名、種々の細気管支炎9名、扁桃周囲膿瘍1名、気管支喘息16名、膿胸手術後1名
- 消化器系の疾患(大分類K)上部消化管出血1名、急性虫垂炎2名、潰瘍性大腸炎1名、肝下腹腔内膿瘍1名
- 皮膚および皮下組織の疾患(大分類L)種々の蜂窩織炎4名
- 筋骨格系および結合組織の疾患(大分類M)川崎病13名
- 腎尿路系の疾患(大分類N)尿路感染症8名
- 周産期に発生した病態(新生児入院、大分類P)感染症合併母体からの出生児22名、その他全身性疾患合併母体からの出生児7名、前期破水母体からの出生児23名、帝王切開にて出生した児32名、低出生体重児17名、低出生体重のない早産児7名、巨大児1名、切迫胎児仮死3名、出生児仮死6名、新生児一過性多呼吸32名、胎便吸引症候群2名、新生児気胸2名、新生児無呼吸12名、気道狭窄による呼吸困難2名、胎児不整脈疑い1名、新生児血便1名、新生児黄疸26名、新生児多血症1名、糖尿病母体からの出生/新生児低血糖4名、新生児集毒性発疹1名、初期嘔吐症10名、不明の乏尿1名、不明の哺乳不良2名
- 先天奇形、変形および染色体異常(大分類Q)心室中隔欠損1名、ファロー四徴症1名、気管軟化症疑い1名、口唇口蓋裂1名、合趾症1名、先天性陰嚢水腫2名、先天性水腎症1名、18トリソミー1名
- 症状、徴候および異常所見で他に分類されないもの(大分類R)アセトン血性嘔吐症7名、気道分泌物貯留1名、不明の意識障害2名、不明熱6名、複雑型を含む熱性けいれん43名、感染性胃腸炎関連けいれん3名、哺乳不良1名
- 損傷・中毒その他外因の影響(大分類S・T)脳震盪1名、薬物中毒2名、タバコ誤飲1名、電子タバコ誤飲1名、熱中症1名、マムシ咬傷1名、アナフィラキシー7名、食物アレルギー負荷試験入院92名
- 臨時設定コード(COVID-19用、大分類U)3名
- 社会的要請による入院(医療ケア児の避難入院など、大分類Z)8名
- 丹波市産後ケア事業入院13名
主な医療機器と設備
- 保育器(未熟児⽤5、乳児⽤2、搬送⽤1、CT撮影⽤1)
- ハイフロー経鼻カニューレユニット
- 経⽪的PO2・PCO2モニター16(セントラル1)
- ⼩児⽤超⾳波診断装置
医師紹介
名前 | 役職 | 資格・認定・所属学会等 |
---|---|---|
井上 真太郎 INOUE Shintaro |
⼩児科 部⻑ |
日本小児科学会 小児科専門医 日本小児科学会認定指導医 日本周産期・新生児医学会 日本川崎病医学会 日本夜尿症学会 厚生労働省認定研修指導医及びプログラム責任者研修修了 小児慢性特定疾病指定医、難病指定医 日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法プロバイダー |
永井 貞之 NAGAI Sadayuki |
小児科医長 |
日本小児科学会 小児科専門医・認定小児科指導医 日本小児腎臓病学会 日本アレルギー学会 日本腎臓病学会 神戸大学医学部医学博士 小児慢性特定疾病指定医 厚生労働省認定 緩和ケア研修会終了 日本小児臨床アレルギー学会 出生前コンサルタント小児科医 |
市川 裕太 ICHIKAWA Yuta |
小児科医長 |
日本小児科学会、日本腎臓学会、日本小児腎臓病学会 小児腎不全学会、近畿小児腎臓病研究会 発達腎研究会、日本小児呼吸器学会 |
松本 泰右 MATSUMOTO Taisuke |
小児科医長 |
日本小児科学会 専門医 日本救急医学会、日本小児救急医学会 |
田中 敦 TANAKA Atsushi |
小児科医師 | 日本小児科学会 |
松岡 輝 MATSUOK Hikaru |
小児科医師 | 日本小児科学会 |
酒井 國安(非常勤医) SAKAI Kuniyasu |
参与 | ⽇本⼩児科学会 ⼩児科専⾨医 |
山口 宏(非常勤医) YAMAGUCHI Hiroshi |
神戸大学 特命講師 |
日本小児科学会専門医・指導医 日本小児神経学会専門医 日本てんかん学会専門医 |
坊 亮輔(非常勤医) BO Ryosuke |
神⼾⼤学 講師 |
日本小児科学会専門医 臨床遺伝専門医 日本マススクリーニング先天代謝異常学会 小児内分泌学会 |