薬剤部

概要

めまぐるしく変化する医療環境や患者さんのニーズの変化に対応するため、薬剤部では1医薬品の適正使⽤の推進、2患者サービスの向上、3チーム医療の充実を3本柱として職員の資質の向上を図りながら医薬品の有⽤性と安全性を確保し、適正な薬物療法を推進しています。
そのため、院内の医薬品が関係する部⾨全てに薬剤師が関与しています。
下記の業務のほか栄養サポート・感染制御・緩和ケア等のチーム医療に参画し、医薬品が関与する⾯において積極的に情報提供や提案を⾏っています。

内服薬調剤

医師の処⽅箋に従って、患者さんのお薬を調剤しています。処⽅内容に疑問がある場合、薬剤師が医師に問い合わせを⾏い、確認しています。お薬の飲み合わせについてはコンピューターを利⽤したチェックも⾏っています。

注射薬調剤

患者さん⼀⼈⼀⼈の処⽅箋に従って、薬剤師が必要な注射薬を取り揃えています。処⽅内容については、⽤法・⽤量だけでなく、くすりの組み合わせや、混合した時の配合変化についてもチェックしています。

抗がん剤無菌調製

平成16年3⽉から抗がん剤の無菌混合調製を薬剤部で⾏っています。特に処⽅内容や調製⼿順については細⼼の注意を払っています。調製前の処⽅内容や調製⼿順の確認、調製後の外観確認など、複数の薬剤師が幾重もの確認を⾏い、安全で適正な薬剤の調製を実施しています。
また、調製者の被曝を避けるために、安全キャビネット内で調製を⾏い、さらに揮発性が⾼い抗がん剤の調製時には閉鎖式薬物混合システムを使⽤して更なる安全の確保に努めています。

医薬品情報提供活動

医薬品・医療⽤機器等安全性情報の発⾏時や、院内スタッフに対して情報提供が必要な事柄など随時DIニュースを発刊しています。医薬品の副作⽤情報や使⽤上の注意などを医師や看護師等の全職員に情報提供しています。特に緊急安全性情報や安全性速報等の情報は速やかに配信し、最新情報を提供しています。
また、これらの情報をお薬説明書にも反映させることにより、患者さんに適切なお薬情報を提供しています。

⼊院患者さんへの服薬指導

⼊院患者さんの薬物療法において、⽤法・⽤量、相互作⽤、配合変化等の確認や薬の効果、副作⽤の状態把握を⾏い、薬の説明を実施しています。
また、⼊院時に患者さんが普段服⽤されている薬の内容を確認し、相互作⽤や重複処⽅を防ぐように⼼掛けています。

チーム医療への参加

当院では、がんを治療されている患者さんの苦痛の緩和や⽣活の質(QOL)の向上を⽬的とした緩和ケアチーム(PCT)、感染症の予防や安全かつ効果的な感染症治療の実施を⽬的とした感染制御チーム(ICT)、抗菌薬適正使⽤⽀援チーム(AST)、適切な栄養管理により疾患の早期改善や褥瘡(床ずれ)の予防・治癒を⽬的とした栄養サポートチーム(NST)など多職種からなるチーム医療を実施しています。薬剤部ではそれらに積極的に参加し、良質な薬物療法に貢献しています。

災害拠点病院備蓄薬品管理

当院は県の災害拠点病院に指定されています。地震等の⼤規模な災害時に備えて、薬剤部では備蓄医薬品の管理を⾏っています。

院外処⽅箋(医薬分業)について

当院では、国が推進する「医薬分業」に従い、平成11年7⽉5⽇から、全ての診療科で院外処⽅箋を発⾏しています。

医薬分業とは

医師の診察を受けたあとに、お薬のかわりに、お薬の名前や種類、量、使い⽅を書いた処⽅箋(院外処⽅箋)が渡されます。この処⽅箋を街の保険薬局に持っていくと、処⽅箋と引換えにお薬が渡されます。このシステムを医薬分業といいます。

院外処⽅箋について

薬は、皆さまが希望される保険薬局で調剤してもらうことになります。病院で受け取る薬と同じですので、ご安⼼ください。原則として、健康保険や国⺠保険で通院される外来患者さんのすべてに発⾏しています。特に記載のある場合を除き、交付の⽇を含めて、4⽇以内に保険薬局にお渡しください。

かかりつけ薬局について

複数の病院や診療科を受診し薬をもらっている場合、薬の重複や飲み合わせに問題が⽣じる場合があります。それを防ぐためには、同じ薬局で薬の管理 をしてもらうことが⼤切です。このような⾏きつけの薬局のことを「かかりつけ薬局」といいます。かかりつけ薬局を決められると、便利で安⼼です。

医薬分業のメリット

  • 処⽅箋により、あなたのお薬の内容が明らかになります。(情報公開の推進)
  • 院内での薬の待ち時間がなくなります。
  • 薬の詳しい説明が受けられます。
  • かかりつけ薬局では、あなたのお薬に関する記録を保管しています。お薬に関するアレルギー、副作⽤等を記録しておくことで、あなたの服薬に関する安全性を ⾼めることができます。
  • 他の病院や診療所が処⽅した薬と重複していたり、危険な飲み合わせがある場合など、処⽅内容に疑問がある場合、薬剤師が医師に問い合わせ、その結果、処⽅内容の変更等の措置がとられることもあります。

院外処⽅箋Q&A

Q. 支払いはどうなりますか?
A. 保険薬局で薬をもらう場合、病院では診療代を払っていただき、保険薬局ではお薬代を払っていただくことになります。
Q. 病院からFAXを送ると
便利だと聞いたのですが?
A. FAXは院外処方箋案内コーナーに設置してあります。お薬を取りにいく前に院外処方箋をあらかじめかかりつけ薬局に送っておくと、薬局での待ち時間が短くなります。
Q. 家のちかくに
保険薬局がないのですが?
A. 院外処方箋を持っていけば、保険薬局であればどこででもお薬をもらえます。家の近くになくても病院の近くの薬局、家へ帰る途中の薬局、また、会社の近くの薬局でももらえます。ご自分が一番いいと思 われる薬局でお薬をもらってください。
Q. 薬だけもらう場合には
直接薬局に行けばいいのですか?
A. 医師の処方箋がないと薬はもらうことができません。病院に来ていただいて処方箋をもらった後に保険薬局に行くことになります。
Q. 当日薬局に行く時間がない場合、
翌日でもいいのでしょうか?
A. 院外処方箋の有効期限は発行日を含め4日以内となっています。4日以内ならいつでも薬はもらえます。なお、都合により本人が行けない場合は、代理の方が処方箋を持参して薬をもらうことができます。4日を過ぎれば、再度受診していただくことになります。
Q. 院外処方箋を紛失した時は
どうすればよろしいですか?
A. 再発行します。院外処方箋が保険薬局にFAXで送られている場合は無料です。それ以外の場合は、もう一度診察を受けていただきます。
Q. 「薬屋さん」なら、
どこでも薬がもらえますか?
A. 「保険薬局」であればどこでも薬がもらえます。(薬店ではもらえません。)「保険薬局」、「保険調剤」、「処方箋受付」などの表示があるところは必ず保険薬局ですので、どこでも薬がもらえます。

おくすり⼿帳について

おくすり⼿帳とは患者さんの健康を守るために、患者さんの使われている薬の名前や飲む量、回数などを薬剤師等が病院または調剤薬局で記録する⼿帳です。普段かかっていない医療機関を受診した場合でも、その病院の医師、⻭科医師や薬剤師に、どのような薬を、どのくらいの期間使っているかを的確に伝えることができます。外出先のけがや急病、災害時でも患者さんの治療経過を把握し、適切な対応が可能となりますので保険証と⼀緒に、常に携帯しましょう。なお、おくすり⼿帳はひとり⼀冊にまとめておきましょう。

ジェネリック医薬品について

ジェネリック医薬品とは新薬(先発医薬品)と同じ有効成分で効能・効果の等しい医療⽤医薬品です。先発医薬品の特許が切れた後に、厚⽣労働⼤⾂の 承認のもとに新たに他社から製造販売されるため、「後発医薬品」とも⾔われます。ジェネリック医薬品は国の厳格な審査を受け、先発医薬品と効き⽬や安全性 が同等であると承認されており、先発医薬品と同じように安⼼して使うことができます。
ジェネリック医薬品の価格は先発医薬品の概ね7割以下と安価で、患者さん個⼈の負担を抑えるだけでなく、薬品費抑制による国の医療保険財政の負担軽減に寄与しています。当院でもジェネリック医薬品の採⽤を積極的に進めています。

薬の保管について

薬は正しく保管していないと品質が悪くなってしまったり、思わぬ事故が起こってしまうことがあります。以下のことを守り、家庭での薬の保管は⼗分に気をつけましょう。

湿気や⽇光、⾼温を避けてください

薬は湿気や光、熱によって影響を受けやすく、変質したり、効果が弱くなったりします。
直接⽇光の当たらない、涼しく乾燥した場所(冷暗所)に保管しましょう。
栄養剤を開封した場合は、ラップなどで密封し、冷蔵庫に保管する必要があります。⼀度開封した栄養剤は決められた時間内に服⽤しましょう。
薬によっては保管⽅法が決められているものがありますので、医師や薬剤師等に指⽰された保管⽅法を守ってください。

⼦どもの⼿の届かない場所に保管してください

⼦どもが誤って服⽤してしまうことは⼤変怖いことです。そのようなおそれがある場所に薬を絶対に置いてはいけません。
不要になった薬を捨てるときも⼦どもが間違って⼿にすることが無いように気をつけてください。

薬とそれ以外のものを区別して保管してください

薬は専⽤の箱などに⼊れて保管し、誤⽤を避けるため農薬や防⾍剤などとは⼀緒に保管しないでください。
薬には有効期限があります。期限が過ぎたものは使⽤しないようにしましょう。また、期限の分からない薬や⾒た⽬に異常がある薬は医師や薬剤師等にご相談ください。

薬剤師レジデント・薬学実習⽣の受け⼊れについて

当院は丹波地域の中核病院・総合病院としてだけでなく、地域がん診療連携拠点病院・災害拠点病院として地域医療に貢献しています。このように多⽅⾯で薬剤師の職能を発揮できることから、薬剤師レジデント・薬学実習⽣を積極的に受け⼊れ、将来求められる⾼度医療に対応した薬剤師の育成にも⼒を注いでいます。

注)募集にかかる詳細は、兵庫県HP上で公表されます

兵庫県⽴病院薬剤部公開週間について

令和元年8⽉オープンファーマシー(チラシ)

外部リンク(兵庫県HP)https://web.pref.hyogo.lg.jp/bk02/01.html